理事長所信

プロフィール

一般社団法人滝川青年会議所

第63代理事長  澤川 朋之

                                   

理事長所信

【はじめに】

 私は滝川で生まれ、育ち、働き、結婚し、そして子どもも授かりました。そんな私を育ててくれたこのまちが大好きです。その滝川では私が小学生だった頃に約5万人いた人口が30年経った現在には4万人を切っており、この先も人口減少が続いてしまうと、2040年には3万人を切るという予測もされています。また、核家族化や独身家庭が増え続けていることで少子化問題も進んでいる最中、追い打ちをかけるように猛威を振るう新型コロナウイルスにより、日常の生活を取り戻せない日々が続いております。しかし、困難な時こそ我々青年会議所が率先して明るく元気に運動を展開することで市民の皆様を少しでも勇気づけることにつながります。先輩諸氏が明るい未来を創造するため培われてきた、弛まぬ努力と熱い想いのもと、どんなに辛い逆境の中でも問題を解決されてきたように、我々も「進取果敢」をスローガンに失敗を恐れず、積極的に行動を起こし、時代の変化に柔軟に順応していくことで「明るい豊かな社会の創造」の理念のもと笑顔溢れる地域を創造していくべく運動を展開してまいります。

 

【地域の宝である子どもたちの笑顔】

 コロナ禍により社会不安が高まっている時代だからこそ我々大人も子どもたちの笑顔に癒されて、自然と元気をいただいているのを感じておりますでしょうか。そんな地域の宝でもあり、次世代を担う子どもたちの健全な育成を進めることがこのまちの未来へとつながっていきます。私の幼少時には近所の大人が我が子でなくとも子どもたちをまっすぐに成長させるために注意をしてくれることで、人とのつながりを感じとることが出来る姿を見ることもありましたが、最近ではみかけなくなりました。人と人のつながりが希薄になっている時代だからこそ大人と子どもたちが世代を超えた交流をし、大人が地域の魅力や愛着を伝えることで郷土愛が育まれる青少年育成事業を展開してまいります。また、今年は新型コロナウイルス感染症により2019年の10回目を最後に二年間中断しております「たきかわ納涼盆踊り花火大会」を開催すべく取り組んでまいります。市内外より多くの方を動員し、たきかわの夏の風物詩として定着した花火大会に皆様が安全に参加できるよう、ディスタンスの確保、開催時間の短縮、出店の有無の検討を行う等、あらゆる角度から方法を探るとともに、常に最新の情報にアンテナを張り積極的に情報収集を行うことで、子どもたちの笑顔を咲かせるべく11回目の「たきかわ納涼盆踊り花火大会」開催に向け構築してまいります。そして滝川には日本国内に約20万人いるといわれている小児がんや心臓病などと戦う子どもたちとその家族が病気を忘れ、笑顔で楽しいときを過ごせる自然体験施設「そらぷちキッズキャンプ」があります。医療設備を完備し、特別に配慮されたキャンプ施設や自然体験プログラムを設け、「外で遊びたい」という子どもたちの夢を実現する夢のキャンプを創っている「そらぷちキッズキャンプ」を一人でも多くの人々にPRすることで支援の輪を少しでも大きくできるよう、引き続き支援事業を行っていくことで子どもたちの笑顔につなげてまいります。

 

【滝川名護児童交歓事業】

 滝川と名護の両青年会議所の先輩諸氏が半世紀近くに渡り紡いできた歴史ある滝川名護児童交歓事業でありますが新型コロナウイルス感染症拡大により、2020年2月に行われた名護児童滝川受入事業を最後に中断を余儀なくされています。しかし、児童が人とのつながりから出来る他者への思いやりや感謝の気持ちを育み、成長の場となるこの事業を保護者の皆様に安心して任せていただけるよう、細心のコロナ対策の徹底と、小学校や新型コロナウイルス感染症の情報収集を積極的に行うことで滝川名護児童交歓事業を再開するべく進めてまいります。児童は事前に研修を行い礼儀と集団行動の大切さを身に着けていただき、親元から離れ、故郷を離れる事で、親への感謝の心と郷土愛を育んでまいります。そして普段感じることのできない風土、文化、歴史を感じてもらうことで多角的な視野から物事を見ることを学び、2300kmの距離を越えた一生ものの友情を深め、お世話になった人々や家族に感謝の気持ちを伝えることで心の成長を遂げ、携わったすべての人々に一回りも二回りも成長した姿を見ていただく事業を構築してまいります。

 

【全員で取り組む会員拡大】

 先輩諸氏が紡いでこられた伝統ある滝川青年会議所をこの先10年、20年と継続していくために会員拡大に取り組んでいくことが必要となります。一人一人のメンバー自身が青年会議所の魅力を理解していなければ会員候補者に自信をもって入会を促すことはできないでしょう。メンバー同士が交流を深め、声をかけあい積極的に行動を起こし運動に参加することで自らの成長につながる例会、力を合わせ、市民の皆様に喜んでいただける事業を成功出来た時に得られる達成感、例会や事業を構築していく過程で苦労を共にしたからこそ結ばれる一生ものの友情をメンバーが身をもって体験することにより新入会員候補者に情熱を持って入会を促すことができます。また、新入会員候補者に青年会議所の魅力を発信することも大切ですが、それ以上に我々がまちづくり運動を楽しみながら明るく元気に行っている姿を見ていただくことが大切であります。我々の運動は一人より二人、二人より三人と一人でも多い方がより地域を巻きこんでの大きな力をもった運動が可能となります。さらに新入会員に入会していただいた際には、青年会議所とはなにか、我々が活動している意味や意義を理解してもらう環境を整え、積極的に例会や事業に参画しやすい環境を作ることで次世代を担うリーダーを育てていくことにつなげてまいります。現在在籍している大半の会員が残り数年で卒業していく中、会の存続に対して危機感を持って推し進め、滝川青年会議所、ひいてはまちが最高に盛り上がるために必要不可欠な人材を発掘してまいります。

 

【組織運営】

 青年会議所が様々な例会や事業を展開し成功させていくうえで重要になってくるのが組織運営です。どんなに創造性溢れる例会や事業を立案し、綿密な会議を重ねて立てた計画も、組織の下支えあることで成功へと導かれます。私たちメンバーは仕事や家庭環境が異なりますが、青年会議所に所属している以上、円滑に組織運営をしていくために会議のルールや組織の決まりごと、時間や期限を厳守して活動していかなければなりません。さらにメンバー同士の縦と横の繋がりを強化し意識共有することでメンバー全員が同じ目的に向かって活動してまいります。また、我々がこのまちを少しでも明るい豊かな未来へとつなげるよう会議を重ね、例会や事業を構築しても市民の皆様に知っていただかなければより大きな運動にはなりません。より大きな運動にするためにホームページやSNS等の媒体を活用し、広報活動を行うことでより多くの方々へ発信し我々の運動を理解していただくことで一人でも多くの人を巻きこんで地域の活力の発信源として展開してまいります。

 

【おわりに】

JCにおいての最大の失敗は、勇気を持って挑戦することができなくて後悔することです。私自身も入会したての時はなかなか勇気を出せずに後悔したことも多々ございます。行動を起こさなければまちも自分自身もかわりません。勇気を出して一歩を踏み出していこうではありませんか。「進取果敢」失敗を恐れず、積極的に取り組んでいこう!大切な故郷のために。