名護委員会

一般社団法人滝川青年会議所 名護委員会 基本方針

『新たな時代における名護との絆』

名護委員会 委員長  猪股 栄太

 新型コロナウイルスの脅威は収まりを見せず、2020年度の滝川児童名護派遣から歴史と伝統のある滝川名護児童交歓事業の開催が困難となりました。しかし、コロナ禍によって新しい生活様式が定着し、急速にICTが進化することで新たな時代への変化が起こっています。多様化した新たな時代のメリットも取り入れることで故郷では経験できない学び、成長につながる貴重な体験の場となる滝川名護児童交歓事業を次代へ引き継いでいくことは私の使命であると考えております。

 まずは、児童が心の成長を遂げるために、ICTの活用を視野に入れ両児童が顔を合わせて交流することで、距離が離れている名護との絆を紡ぐ足がかりと致します。そして、新型コロナウイルスの情報収集を積極的に行い、対策を十分に行った上で新たな時代へ変化しつつあるからこそ重要視される対面での礼儀作法、団体行動の規律を遵守する重要性を理解し、たきかわという自分たちが生まれ育ったまちに対する郷土愛を育む事前研修を派遣児童へ行い、地域の垣根を越えたより深い交流で絆を深める集団研修を行ってまいります。さらに、滝川児童名護派遣では子どもたちの健康に十分配慮することで沖縄の亜熱帯ならではの気候やエメラルドグリーンの海、沖縄ならではの食文化を実際に五感で感じ、たきかわ児童自らが率先して見聞を広めることで他文化への学びを深め、名護児童との友情を育み、ホームステイ先で愛情を一身に受けることで普段の旅行ではできない生涯記憶に残る経験をし、子どもたちの大きな成長につなげてまいります。また、滝川児童名護派遣報告会では送り出してくれた保護者の方々へ感謝の気持ちを子どもたち自らが伝えるために、本事業での経験、学びを共有し、資料を作成し報告することで、一回りも二回りも成長した姿を保護者の方々に感じていただくとともに、本事業をいつでも振り返ることで学びと感動を色あせず鮮明に思い出してもらうために事前研修から報告会までの写真と動画をまとめ、ご家族へお渡しすることで次代を担う子どもたちに一生の宝物として引き継いでまいります。さらに、この事業を次代へ紡いでいくため、各企業や団体のご協力を仰ぎ、市内へのパネル展示を行い故郷へ発信してまいります。

 私自身滝川児童名護派遣に参加し、学び、成長できたからこそ、滝川名護児童交歓事業を通じて得たものはとても重要であり、子どもたちの一生忘れられない経験となるという確信があります。オンラインでの授業や会議などが普及し非対面という新たな時代への変化が起こっている今だからこそ続けていかなければならない歴史ある事業であります。新たな時代における名護との絆を築き上げ紡いでいき、未来へつないでいくためにも責任と覚悟を持って進取果敢に一年間力を尽くしてまいります。